50歳以上の方限定のユニークな劇団活動を紹介します。現在は星組、銀宴、空いろの3劇団で活動しています。それぞれタイプの違う練習を行い、個性ある公演活動を行っています。
やれないこと、やること。

10月10日 銀宴 担当:梶川

 

会話劇の脚本稽古が続いています。

稽古をする中で田辺さんから、図らずも先週の村上クラスで課題になっていたことの答えが語られたように感じました。

村上クラスでの課題は役柄の背景や関係を舞台上でどう演じるか。

会話劇の稽古を続けてきた銀宴での答えを端的に言うと舞台にそれらは持ち込まない。

脚本には限られたことしか書かれていません。

その時に役柄から発せられた言葉とそれに対しての相手の言葉、つまりはセリフ。

それとちょっとした動きの指定や「間」とか、つまりはト書き。

あとはタイトルと役柄の名前と簡単な説明。

小説のように地の分がないので、小説以上に行間を読み込んでいく、想像していくということになるのですが。

事前に脚本を読み込んでいろいろ考えて決めていくことは悪いことではありません。

作品が深まっていくと感じます。

ただ大切なことがひとつ。

どれだけ私はこの脚本を、この役柄を、このシーンでの感情を、設定や背景をと語ったところで演出に「それいいですね、わかりました。やってみせてください。」と言われたら。

役者は実演ができるかどうかを問われます。

これは村上クラスのブログでも同じことを言っていますが。

これは持論ですが、もっと言ってしまうと役者が脚本内容や役柄や感情や背景のことを考える必要はないと思っています(あくまで私は)。

そんなことは演出家や脚本家や、なんならお客さんに任せれば良いと。

なんなら演出に答えを聞けばいい。

それこそ演出とのコミュニケーションだし、なんなら答えを聞かなくとも演技に対して何かしらコメントしてきます。

というかコメントがなければ、それがとりあえずはそれが正解です。

話がそれた気がするので戻すとして、背景や関係を問わないとして、では役者は何をするか。

やれることをします。

やれないことはやれません。

ただやれることは何でもします。

でもやれないと思っていることが本当にやれないのかは疑います。

論理的にとか、常識的にとかでやれなくなっていることもあるかもしれません。

しかし、会話劇です。

日常会話を論理的に常識的に話しているかというと、果たしてそうでしょうか。

思いもよらなかった反応が返ってくることはよくありますし、だからこそ人と会話するのが楽しいわけで。

突飛で奇抜なことをしましょうと言っているのはありません。

この世に不思議なことはありません。

なんでも起こる可能性があります。

だから役者はとにかく何でもやってみせるのです。

どんなにありえない馬鹿げたことでも、やってみると本当になります。

あとは演出家が選びます。

あらゆるやれることをする。

翻って役者にはやれない理由はいらない。

事前に考えたことがあるとして、それよりも舞台で実際にやることが重要。

ならば舞台上では事前のことは横に置くなり忘れるなりして、実際に起こっていることや、いま自分がやっていることに注力していこうよということになります。

ただ、やるのです。

 

 

 

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
質問か解答か。

10月3日 銀宴 担当:梶川

 

脚本稽古を進めています。

シーンスタディと言うそうです。

さておき、今日はセリフの意味内容でやりとりするのではなく、音楽的にやり取りしていくための方法を模索します。

課題として、セリフが質問なのか解答なのかを分析します。

解答ならば反応なので、外にある何かのきっかけがないとそのセリフは出てきません。

質問だったり、独り言だったり自分の中での思いつきだったり、内側から出てくるセリフならば脚本上ではそこに書かれていたとしても、前のセリフにかぶせることも可能になります。

つまりかぶされるセリフと前のセリフの後に出るセリフの違いである種のリズムが生まれるのです。

音楽的で日常のやり取りに近いものを実現させたとして、その上で小道具として目の前にある湯呑でお茶を飲むという演出のニーズを実現する。

やり取りとしてセリフだけならリズムよくできますが、お茶を飲むという指定が入ることによって難しさが増します。

増しますが増したうえでできるだけリズミカルなやり取りに近づけるのが役者の頑張りどころです。

マルチタスクです。

お茶を飲まねばという緊張感が稽古場に走ります。

それ故かセリフのテンポも加速していきます。

ですがこのシーンでの会話は世間話でしかなく、なんなら話さなくてもいい程度のことですし、脱線することも許されているくらいに役柄たちはリラックスしています。

リラックスしたうえで会話を楽しみ、お茶を飲んでいるわけです。

まさに茶飲み話です。

というわけで、お茶を飲むことを目的にせず、かぶせるタイミングなんかはキープしたまま早口になりがちなスピード感を少し緩めて話していきます。

そうやって雰囲気を変えることで、自然とお茶に手がのばしやすい隙が余裕を持って見えてきました。

セリフの意味からやり取りそれ自体のリズムから脚本を立体化させるという発想は銀宴では重要ですね。

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 15:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
話題が変わる、リズムが変わる

926 銀宴 担当 土井

先週お渡しした台本で男性の役を変えて2組で稽古しました。現在いただいているものは全体の長さの三分の一程度です。

台本を手にすると自分の役だけに目が行きがちですが、作品全体を見渡しましょう。大きな場面があり、その1場面の中にまた、細かな区切があります。人の出はけで話題が変わり話が展開します。話題がどこで切り替わるかを把握します。

また、出はけはないけど話題が途切れる時があります。そこも区切り。今日はそこ、沈黙の時が来て皆がお茶に手を出す4ページ後半から7ページ前半までを丁寧に稽古しました。

お茶の温度や、その時の気温はどんな感じですか?

湯のみは大切な小道具です。それぞれがどんな風に湯呑みを扱うか?一斉に同じ動きをするのは、どうもおかしいものです。

 

台詞のメリハリの付け方を考えます。

聞かせたい言葉は何?流れを変えるために言葉をボールのように投げることによって話題が変わります。また、突然話題を振ることで会話のリズムがガラッと変わります。台詞も道具のひとつ。

 

ト書きの動きはどのタイミングか?台本の順番を追うと間延びして。台本が手から離れたら、動きながら台詞を言う事になります。今、字面では長く感じるところも本当は一瞬かもしれません。座る場所や台詞のキッカケを準備していると、単調でリズムのない芝居になってしまいます。

 

皆に言いたい事がある登場人物が、それを言うタイミングを考え構えているようです。字面には出てこないけれど、頭の中を占めている事があり、また、それを言うのを止めようとする相手もいます。

 

台詞が飛んだ時は、流れが途切れるのが一番いけない事と考えましょう。

流れを止めないように相手の台詞を飛ばしてもいいのです。相手を待つ丁寧さが足枷にならないよう

に。

そして、テンションは相関関係で上がっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
物語にポイントを打つ。

9月19日 銀宴 担当:梶川

 

田辺さんの公演があり一週お休みを挟んでの稽古になります。

前回は新聞を使ってのシーン創作でしたが、今週からは脚本を使っての稽古です。

おなじみです。

最初は読み合わせで物語の内容を確認して立ち稽古。

書かれた物語には話題の塊があると。

展開するポイントというか区切りというか。

例えば人の出入りがあると区切りがつきます。

立ち稽古をしながらその区切りを探っていきます。

要は脚本解釈の作業です。

銀宴は役者である前に演出家としての創作に入るのが特徴なのだなと再確認しています。

今日はまず紹介という感じで。

本格的な稽古は来週からかなと言う感じでした。

本番作品を作るような意気込みで創作していきましょう。

 

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 14:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
時事ネタ創作。

2018年9月5日 銀宴 担当:梶川

 

お久しぶりの銀宴稽古です。

が、昨日が台風の通過でしたので、家が停電したりなんだりで半数がお休みでした。

少人数で濃密に稽古です。

銀宴は脚本ありきの稽古が多いわけですが。

今日は趣向を変えて新聞紙が稽古場に。

その新聞記事の中から好きなものを選んでペアになって5分程度の作品を創作していきます。

前半後半で4っつの作品ができました。

もう少し手こずるかと田辺さんは予想されていましたが(実際にみなさん手こずっている感じはありましたが)発表された作品はなかなか面白く見れました。

笑いの稽古を積み重ねてきたのでコントチックではありましたが。

言うことはあまりないとして、田辺さんからはお客さんの興味をまず何で引くか、どう掴むかからそれを自覚した上で話を展開するか、構成をどう作るかという話がされました。

演技のことというよりは脚本の創作をどうするかという話が多かったように思います。

脚本の成り立ちがわかれば、翻って渡された脚本を読み解く方法もわかるわけで。

脚本家の立場になって役者さんが脚本を読み解けるということも重要な演技力になります。

また機会があればやってみたい稽古でした。

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 15:07 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
いよいよ。

6月20日 銀宴 担当:梶川


人間座スタジオでの稽古です。

スタッフさんが搬入作業もされたので、本番通りの道具を使っての稽古となりました。

場所が変われば雰囲気も変わります。

稽古を通して空間に体を馴染ませていきます。

明日はスタッフさんが舞台を仕込んで、明後日に音響照明と演技のきっかけを合わせ週末から三回ステージです。

いよいよです。

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 18:08 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
心地よい不安。

6月13日 銀宴 担当:梶川


稽古場にスタッフさんが揃いました。

各部署で打ち合わせが進んでいます。

本番が近づいてきました。

今回は稽古数がたりないであるとか、段取りが多くて大変だとか、いろいろな声が聞こえてきますが。

不安があると。

しかし個人的に不安を抱えて本番に向かうことが悪いことだとは思っていなくて。

不安すぎて体が強張ったり視野が狭くなると問題ですが。

不安であれば周囲への気の張り方や、集中力といったものが増している状態になると思うのです。

やるべきことはやっているのですから。

このまま本番に向かっていきましょう。

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
心地よい不安。

6月13日 銀宴 担当:梶川


稽古場にスタッフさんが揃いました。

各部署で打ち合わせが進んでいます。

本番が近づいてきました。

今回は稽古数がたりないであるとか、段取りが多くて大変だとか、いろいろな声が聞こえてきますが。

不安があると。

しかし個人的に不安を抱えて本番に向かうことが悪いことだとは思っていなくて。

不安すぎて体が強張ったり視野が狭くなると問題ですが。

不安であれば周囲への気の張り方や、集中力といったものが増している状態になると思うのです。

やるべきことはやっているのですから。

このまま本番に向かっていきましょう。

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:29 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
雨降りの稽古。

2018年6月6日 銀宴 担当:梶川


近畿が梅雨入りしました。

窓外は雨模様です。

作品の設定のように雨音の中の稽古となりました。

雰囲気が出ています。

舞台セットの扉代わりの木の枠が届いたり、音響さん照明さんが来られたり。

衣装合わせもしました。

だんだんと本番が近づいているという、これまた雰囲気です。

スタッフさんが来ていますから、脚本を離しての通し稽古となりました。

セリフの抜けなのか、やり取りのあいだに生じるちょっとしたノイズのような間が気になるところ。

口に馴染んでセリフが出てくるようになれば解消されることもありますが。

ではないところでのノイズかもしれず。

少し気にしながらの稽古が必要かもしれません。

いろいろなところに演技的な工夫がなされているのは伝わってきて。

だからこそノイズが目立ち始めたというところです。

見えてきたからこそノイズを処理できるのです。


Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:45 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
孤独という贅沢。

2018年5月30日 銀宴 担当:梶川


脚本が離れ始めました。

シーン稽古と通し稽古を繰り返しての創作を続けています。

だんだんと演技についての探求に向かい始めてきています。

やり取りが日常と同じようなことになっているか、そんなことにこだわっていくわけです。

日常とはどんなものだろうと周りを眺めるなら、もはややり取り自体が求められていないように感じます。

スマフォを見たり、イヤホンで耳をふさいだり。

やり取りをしたところでどこか不自然さを感じてしまうのは私だけでしょうか。

話はそれて、昔は音読しかできなくてある時期に黙読がされるようになった時に周りから奇異に見られたという話があります。

なんだかスマフォと黙読に共通点を見出します。

全体から個に向かってきたのではないか。

孤独になることは贅沢なことなのではないか。

そして便利なものが増えて、贅沢な孤独を手にできるようになった。

それ故に日常のやり取りが不自然に感じられるようになってくる。

日常のやりとりと言ってみたところで、それはどういったものなのか。

話として筋が通っていないし印象でしかありませんが。

もう少し考察していきたいところですが。

だとして、なんとなくひととの繋がりみたいなことは今作にも扱われている気がします。

稽古を見ながらそんなことも考えていけたらと思います。








Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:36 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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