50歳以上の方限定のユニークな劇団活動を紹介します。現在は星組、銀宴、空いろの3劇団で活動しています。それぞれタイプの違う練習を行い、個性ある公演活動を行っています。
難題に説得力を。

12月5日 銀宴 担当:梶川


休みを挟んでのシーンスタディです。

前回までは1幕の稽古をしていましたが、今日からは2幕を。

最後までの脚本が前回稽古の終わりに配布されていましたので、みなさん最後までお話を確認されています。

2幕の始まりは男女の二人芝居。

まさに男女のシーン。

銀宴には女性しかいないということは稽古としてのシーンスタディだからさておき。

周囲に隠れて恋愛関係にある二人のやり取りです。

ここには一つ難題があります。

作品内の設定としても、演技としても。

二人の年の差です。

女は男の幼稚園の時の先生。

幼稚園からの恋心なのかとか、だとして付き合ことになるのでしょうかと、見ている側からするといろいろ疑問符が浮かびますが。

難題をどのようにして、それならあり得るかというところまで演技を作れるか。

例えば、宝塚とか大衆演劇。

性別が違ってもそうなのだと堂々としていると、そういうことかと観客は了解していきます。

難題であろうと、要は如何に堂々としていられるかということかもしれません。

とにかくも細かいところを丁寧に演出を入れてシーンを創作しました。


Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:30 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
前のめりに空白の時間を味わう。

11月14日 銀宴 担当:梶川

 

シーンスタディーを続けています。

今日のポイントは前のめりに脚本を捉えるということ。

脚本の数行先を見据えて演技をしていく。

すでに何度か稽古を繰り返しているので、流れというか次の展開は分かっています。

次のセリフがどれくらい後にあるかや、次に何を言うのか。

そういう事柄を演じ手として先を呼んだ上で演技をしていく訓練でした。

効果として明らかにやり取りのテンポが良くなりました。

先を見据えておくということのもう一つ考えられる効用として、相手を伺えるということがあります。

読み合わせ段階では脚本から目が離せないという思い込みがありますが、例えば自分の次のセリフを何行先で言うか、またどういったセリフに反応して発せられるのかを見越していれば、そのセリフ(きっかけセリフ)がくるまでは脚本から離れて周りの役柄のやり取りや状況に対して意識を向けることができます。

自分のセリフがくるまでの、その空白の時間を役者なのか役柄なのか曖昧なまま舞台空間に佇み、素直に周りの状況に反応するだけになります。

自分のセリフがくるまで脚本を追いかけていると、それはただ待つことになりますが、目線をあげて周りに反応するだけで、それは演技になっていきます。

セリフがある場合は、そのセリフを発するというやるべきことがあります。

自分のセリフではない時に何をするかはなかなかに分かりにくいので、この空白の時間をどう扱うかを早い段階で考え始めるのは良いことのように思います。

空白の時間と言っていますが、相手のセリフや周りのやり取りを聞くというやることはあるわけですが。

それでは脚本に書かれている「間」という空白の時間は?

さておき、前のめりになるということのは、脚本から距離を取るための第一歩のように感じられ、なかなか興味深い稽古でした。

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 15:43 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
「台本の読み方、向き合い方」

2018年11月7日 銀宴 担当:丸木

 

11月7日の銀宴の稽古報告です。今回は丸木が担当いたしました。

 

銀宴さんは現在、同じ脚本を2つのグループで読まれています。

同じ台本を2つのグループが読むことで、自身の演技を客観的に捉えることが可能です。

片方のグループが読んでる時にはもう片方のグループが見ているという状況です。

 

最初はただ読むことから始めて、徐々に、このセリフが誰に投げかけられているものなのか

といったことを考えて読むように指示が出ていました。

 

あとは、ただ字面を追うのではなく、セリフとしてはバラバラになっていても気持ちのまとまりを考えて読もうといったお話が先生からありました。

 

この台本は、ある人の結婚相手をお父さんや、亡き母の知り合いが探そうとしているというものなのですが、台本の結末が分からず、これからどうなるのかとても気になるところでした。

 

最後に先生から演技の心構えのようなお話がありました。怒る演技、悲しい演技などをする時に、あからさまに怒ったり、悲しんだりするのではなく、怒っているかもしれない、悲しんでいるのかもしれないと観客に想像させるような演技をして欲しいといったお話がありました。そこで感情移入が出来るのだと。

 

もう一つは逆算の大切さ。ある時点で感情がたかぶるには、もっと前からそのきっかけが本人にはあるのだと。そういったことを逆算して演技していこうというお話がありました

 

最初にもお伝えしたように、2つのグループで同じ脚本を扱っているのですが、読む人が違うだけで、印象がかなり変わることを改めて思いました。

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 18:19 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
心情を踏まえて

銀宴 10月31日(水) 担当:飯坂

 

今日もナガイヒデミさんの拾い物(仮)を進めます。

結婚を勧める父親と亡き母の友人たち、その中のひとりとなにやら訳ありそうな一人息子の会話です。

自分のセリフがどこに向いているのか(全体に言っているのか、誰か特定の人に向けて言っているのか)に注意しながらやってみます。

誰かに言う時に、そちらにちらっとでも目線をやるクセをつけていきます。

 

まずはいつもどおり、声出しのつもりで脚本を読んでみます。

その後はいろんな関係や心情を踏まえてやってみます。

結婚を勧める側は、自然と熱も上がり、声も大きくなり、会話のテンポも早くなります。

一方で、息子はその熱や会話のテンポについていけません。

そこで一瞬、しんとなるのもおもしろいかもしれません。

役者は会話のテンポを崩すまいと思ってしまう節がありますが、その役の心情を踏まえて起こる一瞬の沈黙は、ぐっとその場を引き締めます。

 

他にも、結婚の話を勧める亡き母の友人たちに向かって「お願いします」と父は頭を下げ、息子の頭も手でぐいっと下げさせます。

このとき、父親のぐいっとさげる勢いが強ければ強いほど、そのあとの息子の反発も強くなります。

誰かを板挟みにするときも、しっかり板になって強く挟むと、挟まれる方もしっかり困惑することができます。

強い力がほしければ、強い力でまずはやってみましょう。そうすれば、強い力が返ってくるはずです。

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 18:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
セリフがないからこそ。

10月24日 銀宴 担当:梶川

 

まるでシリーズのように役者の役割についての記事を書いてきましたが、前回で区切りがついたので、今日からは通常の稽古ブログに戻ります。

今は脚本稽古を使ってのシーンスタディーをおこなっています。

作品はナガイヒデミさんの拾い物(仮)。

ナガイヒデミさんは劇団民藝に脚本を提供している作家さんです。

銀宴の次回作をお願いしようかと思いつつ、稽古脚本として使わしていただき劇団と脚本の相性を確認しているところです。

あらすじに関しては前回のそれぞれの役柄の目的の話から想像していただくとして。

今日のシーンはまさに母の女友達と息子が付き合っていることをみんなに言おうとして、という小さなクライマックスシーンではないかと。

今日の課題はその女友達のアイコンタクト。

セリフはありませんが、息子の動向に対して視線を送っていて、息子も言葉につまるとそちらを向くので自然と視線が絡まって、そのことは周りもわかるが、その視線の意味は勘違いしている。

役者さんの演技の真価はセリフのないときに何をしているかで問われると思っています。

つまりは言葉ではなく体で表現することなので。

ここは明らかに脚本でもセリフのない女友達の挙動が話題になっているので。

そうでないにしても、普段からセリフのないときに何をするかを意識できればと思います。

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 15:53 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
やりたいことならやれる。

10月19日 銀宴 担当:梶川

 

役者が舞台に立つにあたって何をするのかという話題を村上クラスと銀宴の記事で続けていますが。

話が少しややこしくなってきたので、一度整理及びまとめをして一区切りつけようかと思います。

まず役者の事前準備については、いろいろ想像して考えることは有用。

ただそれに縛られて舞台に立って不自由になるくらいなら忘れて目の前のことに反応していく。

反応するとしてできるだけたくさんのパターンを用意する。

パターンを広げるために思い込みを外していろいろやる。

難しいことではなくシンプルなことからやってみる。

 

こんなところで、あらたに整理すべきはやれることとやれないことの線引がどこにあるのか。

ポイントはその表現が見えるものか、聞こえるものか。

つまりどんなに事前に役の設定や背景やその時の感情を考えても、それが舞台上で見えるもの、聞こえるものにならない限りはないのと一緒になってしまいます。

だからと言って、見えるもの、聞こえるものにしようと、やる前にこう動いてここで止まってこんな表情でこれくらいの声の大きさでと決めて演じても相手とのやりとりや場の雰囲気にあっていなければ演技の説得力がなくなります。

では何を持って舞台に臨むのか。

唯一の武器は役柄の目的(村上クラスでは緊急性と名付けました)ではないでしょうか

 

 

 

 

 

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Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 19:21 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
やれないこと、やること。

10月10日 銀宴 担当:梶川

 

会話劇の脚本稽古が続いています。

稽古をする中で田辺さんから、図らずも先週の村上クラスで課題になっていたことの答えが語られたように感じました。

村上クラスでの課題は役柄の背景や関係を舞台上でどう演じるか。

会話劇の稽古を続けてきた銀宴での答えを端的に言うと舞台にそれらは持ち込まない。

脚本には限られたことしか書かれていません。

その時に役柄から発せられた言葉とそれに対しての相手の言葉、つまりはセリフ。

それとちょっとした動きの指定や「間」とか、つまりはト書き。

あとはタイトルと役柄の名前と簡単な説明。

小説のように地の分がないので、小説以上に行間を読み込んでいく、想像していくということになるのですが。

事前に脚本を読み込んでいろいろ考えて決めていくことは悪いことではありません。

作品が深まっていくと感じます。

ただ大切なことがひとつ。

どれだけ私はこの脚本を、この役柄を、このシーンでの感情を、設定や背景をと語ったところで演出に「それいいですね、わかりました。やってみせてください。」と言われたら。

役者は実演ができるかどうかを問われます。

これは村上クラスのブログでも同じことを言っていますが。

これは持論ですが、もっと言ってしまうと役者が脚本内容や役柄や感情や背景のことを考える必要はないと思っています(あくまで私は)。

そんなことは演出家や脚本家や、なんならお客さんに任せれば良いと。

なんなら演出に答えを聞けばいい。

それこそ演出とのコミュニケーションだし、なんなら答えを聞かなくとも演技に対して何かしらコメントしてきます。

というかコメントがなければ、それがとりあえずはそれが正解です。

話がそれた気がするので戻すとして、背景や関係を問わないとして、では役者は何をするか。

やれることをします。

やれないことはやれません。

ただやれることは何でもします。

でもやれないと思っていることが本当にやれないのかは疑います。

論理的にとか、常識的にとかでやれなくなっていることもあるかもしれません。

しかし、会話劇です。

日常会話を論理的に常識的に話しているかというと、果たしてそうでしょうか。

思いもよらなかった反応が返ってくることはよくありますし、だからこそ人と会話するのが楽しいわけで。

突飛で奇抜なことをしましょうと言っているのはありません。

この世に不思議なことはありません。

なんでも起こる可能性があります。

だから役者はとにかく何でもやってみせるのです。

どんなにありえない馬鹿げたことでも、やってみると本当になります。

あとは演出家が選びます。

あらゆるやれることをする。

翻って役者にはやれない理由はいらない。

事前に考えたことがあるとして、それよりも舞台で実際にやることが重要。

ならば舞台上では事前のことは横に置くなり忘れるなりして、実際に起こっていることや、いま自分がやっていることに注力していこうよということになります。

ただ、やるのです。

 

 

 

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:47 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
質問か解答か。

10月3日 銀宴 担当:梶川

 

脚本稽古を進めています。

シーンスタディと言うそうです。

さておき、今日はセリフの意味内容でやりとりするのではなく、音楽的にやり取りしていくための方法を模索します。

課題として、セリフが質問なのか解答なのかを分析します。

解答ならば反応なので、外にある何かのきっかけがないとそのセリフは出てきません。

質問だったり、独り言だったり自分の中での思いつきだったり、内側から出てくるセリフならば脚本上ではそこに書かれていたとしても、前のセリフにかぶせることも可能になります。

つまりかぶされるセリフと前のセリフの後に出るセリフの違いである種のリズムが生まれるのです。

音楽的で日常のやり取りに近いものを実現させたとして、その上で小道具として目の前にある湯呑でお茶を飲むという演出のニーズを実現する。

やり取りとしてセリフだけならリズムよくできますが、お茶を飲むという指定が入ることによって難しさが増します。

増しますが増したうえでできるだけリズミカルなやり取りに近づけるのが役者の頑張りどころです。

マルチタスクです。

お茶を飲まねばという緊張感が稽古場に走ります。

それ故かセリフのテンポも加速していきます。

ですがこのシーンでの会話は世間話でしかなく、なんなら話さなくてもいい程度のことですし、脱線することも許されているくらいに役柄たちはリラックスしています。

リラックスしたうえで会話を楽しみ、お茶を飲んでいるわけです。

まさに茶飲み話です。

というわけで、お茶を飲むことを目的にせず、かぶせるタイミングなんかはキープしたまま早口になりがちなスピード感を少し緩めて話していきます。

そうやって雰囲気を変えることで、自然とお茶に手がのばしやすい隙が余裕を持って見えてきました。

セリフの意味からやり取りそれ自体のリズムから脚本を立体化させるという発想は銀宴では重要ですね。

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 15:16 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
話題が変わる、リズムが変わる

926 銀宴 担当 土井

先週お渡しした台本で男性の役を変えて2組で稽古しました。現在いただいているものは全体の長さの三分の一程度です。

台本を手にすると自分の役だけに目が行きがちですが、作品全体を見渡しましょう。大きな場面があり、その1場面の中にまた、細かな区切があります。人の出はけで話題が変わり話が展開します。話題がどこで切り替わるかを把握します。

また、出はけはないけど話題が途切れる時があります。そこも区切り。今日はそこ、沈黙の時が来て皆がお茶に手を出す4ページ後半から7ページ前半までを丁寧に稽古しました。

お茶の温度や、その時の気温はどんな感じですか?

湯のみは大切な小道具です。それぞれがどんな風に湯呑みを扱うか?一斉に同じ動きをするのは、どうもおかしいものです。

 

台詞のメリハリの付け方を考えます。

聞かせたい言葉は何?流れを変えるために言葉をボールのように投げることによって話題が変わります。また、突然話題を振ることで会話のリズムがガラッと変わります。台詞も道具のひとつ。

 

ト書きの動きはどのタイミングか?台本の順番を追うと間延びして。台本が手から離れたら、動きながら台詞を言う事になります。今、字面では長く感じるところも本当は一瞬かもしれません。座る場所や台詞のキッカケを準備していると、単調でリズムのない芝居になってしまいます。

 

皆に言いたい事がある登場人物が、それを言うタイミングを考え構えているようです。字面には出てこないけれど、頭の中を占めている事があり、また、それを言うのを止めようとする相手もいます。

 

台詞が飛んだ時は、流れが途切れるのが一番いけない事と考えましょう。

流れを止めないように相手の台詞を飛ばしてもいいのです。相手を待つ丁寧さが足枷にならないよう

に。

そして、テンションは相関関係で上がっていきます。

 

 

 

 

 

 

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 16:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
物語にポイントを打つ。

9月19日 銀宴 担当:梶川

 

田辺さんの公演があり一週お休みを挟んでの稽古になります。

前回は新聞を使ってのシーン創作でしたが、今週からは脚本を使っての稽古です。

おなじみです。

最初は読み合わせで物語の内容を確認して立ち稽古。

書かれた物語には話題の塊があると。

展開するポイントというか区切りというか。

例えば人の出入りがあると区切りがつきます。

立ち稽古をしながらその区切りを探っていきます。

要は脚本解釈の作業です。

銀宴は役者である前に演出家としての創作に入るのが特徴なのだなと再確認しています。

今日はまず紹介という感じで。

本格的な稽古は来週からかなと言う感じでした。

本番作品を作るような意気込みで創作していきましょう。

 

 

Posted by : アトリエ劇研シニア劇団 | 銀宴 | 14:59 | comments(0) | trackbacks(0) | - | - |
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